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炊飯器の内釜の素材を比較してみる(単一素材の釜編)

内釜の話の続き
多層釜の話はコチラ⇒炊飯器の内釜の構造を比較してみる(多層釜編)

単一素材釜

こちらは最近の高級釜に多く採用されてます。
その素材によって、結構個性的なごはんが
炊けたりします。
また、IHの加熱方法がその素材に合ってるのか
疑問な物もあったりします。
※あくまでも個人の意見です。

●炭素素材
三菱さんの「本炭釜」がそれに当たります。
純度99.9%の炭素素材を使ってます。
こちらの利点は炭素素材が磁力線に直接反応するので、
釜自体の発熱力が金属釜より高いです。

そんなお釜の特徴がごはんの炊き上がりに出ます。
熱を加えてから沸騰までの時間が短いと
ごはん粒が潰れず、しっかり残るので、
「本炭釜」のごはんは、いわゆる「しゃっきり」な感じに炊き上がります。

しかし、弱点として
素材自体に強度が弱く、落としたり、ぶつけたりすると
簡単に割れたり、欠けたりします(^^;
そして、この釜でお米は研げませんので、
洗米ボウルなどで別で研がないといけません。
まあ、「本炭釜」に関しては、
取扱には十分お気をつけ下さいませ。
ただ、金属釜ではないので、重量は軽いです。
(取扱説明書には内釜で洗米可能と書いてますが、
実演販売員さんはいつも別のボウルでといでましたので
あまり推奨できないものと判断します。)

●南部鉄器
象印さんが出している「極め羽釜」の
最上位機種に使われてます。

「南部鉄器」とは簡単にいえば「伝統工芸品」
まさに「ブランド」といったところでしょうか。

鉄自体はIH方式での発熱効率は金属の中では高いです。
ただ、ステンレスのように、熱伝導率はあまりよくない。
それをカバーする方法として、多層にすることで
熱伝導率が上がるのですが、
この釜は単層です。

発熱効率は高くても、釜内にしっかり伝えないと
全く意味がありません。
しかも、それなりに厚みもありますので、
熱を伝えにくい物質でそんなに厚みをもたせても
意味がない気がします。
理論的にはごはんの味を引き出す
「火力」を大きくなる要素が見当たらないお釜です。

まさに「ブランド」とお釜の重量感で
田舎にある「かまど」を連想させて、
ごはんがおいしく炊ける気分にさせる内釜って感じ~
実際にこの内釜のごはんを食べたことがありますが、
ごはん特有の甘みは特に感じられなかったし┐(´д`)┌
※あくまでも個人の意見です。

ネームバリューでごはんはおいしくなりません(^^;
ってことは声を大にして言いたい。

ただ、「鉄」自体はIHとの相性がいいので、
同じ鉄でも多層タイプにしている日立さんの「打込鉄釜」の方が
理にかなってると思います。
その裏付けとして、
ごはんの甘みは日立さんの方がある気がします。
※あくまでも個人の意見です。

(2015年度タイプは底面のみ鉄溶射なので、
釜自体の発熱力にはちょっと疑問です。)

また、東芝さんの高級釜も
発熱体は「鉄」ですが、どういう構造になってるのか不明。
ただ、ごはんの味の出具合から見て
発熱力は高いと思われます。

●土鍋釜
このお釜の特徴として、
一度あたためたら冷めにくい「蓄熱効果」が高いです。
なので、高い熱をずっと持続してくれます。

しかしながら、熱するまでに時間がかかり、
また、加熱を止めたくてもなかなか止まらない。
そんな熱コントロールがとても難しい素材ではあります。

メーカーさんも改善すべく頑張ってるのでしょうが、
同じモードで炊いても、炊き上がりが違うのって
ある意味スリリングなお釜でございます。

土鍋を直火にかけて炊くときは
人間がそばで火加減を調節することで、
おいしく炊けるわけです。
土鍋釜炊飯器と名乗るのなら、
そこをちゃんとコントロールできなければ
炊飯器として意味がない。

通常人間が火加減とか炊き時間とかを見計らう、
その役目をちゃんとつとめてくれる事こそが
炊飯器の役目ですから。

番外編:羽釜ってどうよ??

最近はこの「羽釜」のかたちをした
炊飯器が増えてきてます。

羽釜とは昔ながらの土間(日本式キッチン)の
かまどの上に乗っかってるあの鍋の事です。
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羽釜タイプは、鍋の羽の部分が熱を受け止めて
「大火力」にできることで
ごはんがおいしく炊きあがるとのこと。

羽釜こそ炊飯の理想の形と某メーカーが豪語したのを、
他のメーカーが追随しちゃった感じ。
私は正直その売り文句には疑問をもちます。

昔ながらのかまどは、
下でまきなどを燃やして起こした熱で上の鍋を熱する物で、
外側の羽はストッパーの働きをすることにより
鍋が下に落ちない構造になってるだけで、
そもそもかまど炊きは直火によって
火力が大きくなるところで、ご飯の味が出るものだと思うんですが。

まあ、羽釜の形で昔風の気分を味わうといったところでしょうか。

「おいしく炊けそうな気がするお釜」の代表格と思ってます。
この風潮、広がっていくのはちょっと納得いかないです。


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